以下の文は、NPO小諸いずみ会会報2003年9月号より
「いのちの家」所長の、川崎経子先生の文章を、御本人に
直接お会いし、許可を得て、掲載しております。


小諸いずみ会とは?

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カルト宗教とは、個人の生存権も財産権も婚姻の自由も、
考える自由さえも剥奪してしまう熱狂的宗教のことです。
その人格破壊のひどさはオカルト(霊現象や占いや超能力)との
結びつきの強さに比例しています。  中和新聞(統一協会
信者対象に月2回発行)の2003年9月15日号を手にする機会が
あり、今更ながら深い溜息が出ました。一面トップの大見出しは、
かつての統一協会最高幹部の一人で今は亡き季相軒という
信者が、現世にいる現役幹部・ 金英順に宛てた霊界メッセージ
「国連よ、目覚めなさい」というもの。この下から2〜3面にかけて
いっぱいに米国の歴代の大統領36名が同じ趣旨で、国連を
叱咤激励する霊界からのおどろおどろしいメッセー ジが、大統領の
顔写真入りで、まじめに掲載されているのです。私たちには
噴飯物でも、信じる者には、背き得ない最高の指針になります。 
統一協会は昔の昔から霊界メッセージを用いては信者を自由に
操ってきました。

 それが何よりの証拠は、「神様は悲しんでおられる。サタン側
(一般社会)に奪われた万物を神側(統一協会)に取り戻し、
神様をお慰めしなければならない」と言われるままに、実際に
全財産を献げ尽くし、ローンを組み、土地や家を抵当に大金を
統一協会に用立て、それでも足りずに他人の財産目当ての
霊感商法にまで手を染めます。視聴率の関係でテレビに放映
されないだけで、今もなお霊感商法は衰えを見せていません。
昨年1月〜12月の全国総被害額は、訴訟になったもの(和解を
含まず)だけで28億円、過去15年間の累計では848億円に達します。

  占いや俄か仕立ての霊能役者の信者を使って「献金しないと
不幸が起きる」と脅して銀行まで付き添って大金を引き出させる
手口などは、今も昔も変わりません。しかし多くの信者は祟りの
脅迫観念の強い呪縛を受け、相談することも、脱会することも
考えられず、身動きできない状態のまま、マインドコントロールを
さらに強く深くかけられていくのです。

 「○○堂はあなたの人生の喜びを3倍にする開運コンサルタント
です。姓名判断であなたの名前の字画に隠された法則から
運命を正しく把握して、幸せになるための秘められた可能性を
120%発揮できる指針をあなたにあたえます。」

  こんなハガキが郵便受けに投げ込まれたり、道路で
「手相を見せて下さい」と呼びかけられたりした経験をお持ちの
方は多いと思います。これがカルト宗教の入口です。たまたま
悩みがあったり、心が弱っていたり、オカルト好きな人は、占いなどで、
霊界で脅されて高額な印鑑や念珠を買わされます。その挙げ句、
暖かい雰囲気のビデオセンターでマインドコントロールを受ける
羽目になるのです。この団体が統一協会だと知らされる頃には、
彼らは立派な信者に仕立て上げられ、考える自由を剥奪された
まま、不幸の道をまっしぐらに進むことになってしまうのです。

  日本人はお人好しです。ちょっと考えれば占いをはじめ
オカルトのインチキ性は火を見るより明らかになる筈です。
インチキ性の証明も簡単にできます。それなのに親切そうに
近づいてくる人を信用し、考えることもせず漠然と信じてしまうのです。
「おかしいな」と、仮に気付いても人情的に断れないし、何より断った
後の霊界の祟りがこわいのです。オカルトの中にいる人にとっては、
占いの土台になっている陰陽道の法則は、今も学問として立派に
通用する真理です。霊現象は、人智の力の及ばない幽玄で
超自然の世界に属する無気味で恐ろしい支配力となって
人間に襲いかかるのです。

  今後、世界全体は見通しの立たない不安な時代に
突入していくことを予想しますと、21世紀は「カルト宗教花盛り」
の時代になることは間違いありません。殊に、いつの時代にも
占いが繁盛している日本社会にあっては、オカルトと手を結んだ
伝道や金儲けに励むカルト宗教の被害者は、今後ますます
増え続けるに違いありません。

 信教の自由は尊重されねばなりません。しかし自分が不幸に
なるばかりではなく、神側に万物を取り戻すのは最高の善で
あると信じて、人集めと金集めの社会悪に加担させられ、
多くの人々を深刻な破壊と悲惨に陥れることは絶対に
許されません。こうしたことにならないため、私たちはせめて
オカルトのインチキ性だけでも十分に認識しておかなければ
ならないと思うのです。

  次回は、手相がいかにバカバカしいものなのか、その
インチキ性を暴きます。 そこから始めて、その他の占いから
霊現象に至るまでそれをどのように考えていったらよいか、
順次、このシリーズで私の考えを披瀝していきたいと思います。

 皆様も一緒に考えて頂けたら幸いです。


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